第1章茜空

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次の日 私はいつも通りの朝を迎えた。 制服を着て、今日も1日を迎える。 何も変わらない日常。 「茜!ご飯食べる?」 キッチンにいたお母さんが口を開いた。 「んっ…。」 椅子に座り、置かれたご飯を黙々と食べていたその時 ピコン 突然LINEの通知音が鳴った。 「げっ…。」 トーク画面を開くと、淳也からだった。 『茜、俺やっぱお前と別れたくない。』 トーク画面にそう表示されていた。 (…いやいや、キッパリ別れたじゃん。) 淳也は、元々隣のクラスで告白されて付き合ってた。 でも付き合ってみると、 …何か違った。 好きになろうと努力したけどムリだった。 (…今更ムリだって) …今までだってずっとそうだ。 小学校の時に付き合ってた奈生くんも 中学の時に付き合ってた玲くんも みんなみんな …どこか違った。 …片思いの時は、すっごく楽しくてドキドキなのに …両思いなった途端にすごく冷める。 あたしの恋愛はいつもこれだ。 …もしかしたらあたしはただたんに恋に恋してる自分が好きなのかもしれない。 最近そう思うようになった。 「茜?学校行かなくていいの?」 手が止まっていたあたしを見てお母さんが口を開いた。 「あ、ヤバ。ごちそうさまでした。行ってきます。」 そしてあたしは通学鞄を持ち、家を出た。
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