第1章茜空

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「…栗原先生?…どうゆう事ですか?」 (…先生?) 「以前ちょっと一人の生徒と揉めまして…。多分その腹いせでしょう。」 (…先生。) 「…私の爪が甘かったです。軽率でした。 教師としての自覚が足りませんでした。 ご迷惑おかけして、申し訳ございませんでした…。」 そう言って先生は頭を下げた。 (…先生!) …あたしのせいだ。 あたしが…ちゃんとしてたら…。 「…違います!栗原先生のせいじゃないです!あたしが…!」 「…新川さん。」 「先生…!」 「あなたのせいじゃありません。こうなったのは全て教師の自覚が足りなかった私のせいです。 …校長先生、先生方 ご迷惑おかけして本当に申し訳ございませんでした。」 「…分かりました。新川さんあなたはもう下がって頂いて結構ですよ。」 「ちょっと待っ…!」 「行きなさい!…授業に遅れますよ。」 「…はい。」 そしてあたしは校長室を出て行った。 (…何も出来ないなんて…。)
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