第1章茜空

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(淳也、ブロックしよ。) あたしは、スマホを取り出し、すぐさま淳也をブロックした。 …淳也には悪いかもしれないけど あたしには恋愛なんてムリだ。 その時、後ろにいた麻衣が声を掛けてきた。 「茜ー!おはー!」 「麻衣、はよー。」 「ねえ、今日からだよね!」 「え、何が?」 「もー!教育実習の先生来るって言ってたじゃん!」 「あ~…。」 (そういえばそんなんあったよーな…。) 「もー茜!何その生返事!」 「…ごめんって。」 「先生男かな!女かな!イケメンだったらどーしよ! もしかして、付き合えたりとか…。キャー!」 こんな時、麻衣が羨ましいと思う。 …なんでそんなに恋愛脳になれるんだろう。 「てか、麻衣彼氏いるじゃん。」 「それはそれ!これはこれ!」 (…相変わらず凄い…。) 「えー…。」 「ひょっとしたら茜もありえるかもよ?」 「…先生と?」 それはないない。 そう だって 先生と生徒が付き合うのなんて犯罪なんだ。 …絶対あってはならない事なんだ。
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