第1章茜空

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体育館に着くと、生徒はほとんど揃っており、教育実習生が何人か舞台の端に並んでいた。 「緑が丘高校の皆さんおはようございます!」 そして、校長がマイクを持ち話し始めた。 「えー…。今日は我が緑が丘高校にこれから皆さんと一緒に色んな科目を学んで頂く教育実習の先生方を何人かお呼びしています。 先生方、よろしくお願い致します。」 そして、順番に教育実習生の先生達が挨拶を始めた。 「はい、有り難うございました。では…。栗原先生お願いします。」 「…はい。」 その時、一人の男性教育実習の先生が席から立ち上がった。 (…何あの人…。) その先生は、黒髪で前髪が目で追っており隙間から見えるメガネのレンズだけが光っていた。 つまりほとんど顔は見えなかった。 …正直、気味が悪い。 私はその先生を見た瞬間、 何故か目を離せなかった。 でもそれはきっと、見た目のインパクトが原因だとそう思っていた。
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