第1章茜空

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「…ここにいるのは私と彼女ですが、 付き合ってはいません。 この写真は以前、彼女が風邪で学校を休みその美術課題を谷原先生が担当する予定でしたが、谷原先生が急遽予定が出来たそうなので私が代わりに担当致しました。 もちろん、谷原先生に頼まれ行った事です。」 「…谷原先生そうなんですか?」 「はい、新川さんの課題を私が担当する予定でしたが、急遽予定が入りまして。 栗原先生に内容をお伝えし、代わりに担当して頂きました。」 「…なるほど。」 「その写真は新川さんの鼻に黒い絵の具がついていたので教えていただけです。 男女の関係ではありません。」 「なるほど…分かりました。しかしですね?どんな理由があるにせよこうゆう写真を撮られるという事は あなた、もしくは新川さんあなた自身が何か問題がある場合もあるんですよ?栗原先生はこういった事をする人物に心当たりは?」 「…ありません。」 「…では新川さんはどうですか?」 その時、あの日の出来事がフラッシュバックしてきた。 その瞬間身体が震えてきた。 「…新川さん?」 「そ…れは…。」 その時、 「私のせいです。」 栗原先生が口を開いた。
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