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私たちは、駅前のカフェに入り、1番奥の席に座った。
「どういう事?
なんでここにヒロがいるの?」
私から口を開いた。
「SNSで検索した。」
「嘘。
だって、私、名前しか登録してないよ。」
「カナと連絡取りたくても、電話番号も
変わってるし、新しいSNSはフォロー
できなくなってるし、連絡取りようがなくて
困ってたら、年末にこれを見つけたんだ。」
ヒロが自分の携帯で見せてくれたのは、高木さんのアカウント。
『久しぶりにお仕事始めました。
慣れるまで大変だけど、
がんばります o???????????????(。???。)?o?????????????? 』
ご丁寧にOK銀行のアカウントが添付されていて、私の他に数人のパートさんがタグ付けされていた。
しかも、コメント欄を見ると、
『フルタイムで働くの~?』
という質問に
『9時半~3時半までだよ。
子供が保育園に行ってる間だけだから、
無理なくできそう。』
『銀行で働くの?』
『系列のコンピュータの会社』
などと詳細が出ている。
「銀行系列なら、今日から仕事始めだし、
待ってれば、きっと会えると思って来てみた。」
ネットって怖い。
「あの時、酷い別れ方をしたと思う。
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