公認

1/3

1115人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ

公認

・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ 公認 ・:*:・:・:・:*:・:・:・:*:・ 私たちは、結局、月曜の朝まで一緒にいた。 途中、着替えを取りに帰る事はあったが、なんだか離れ難くて、ずっと一緒にいた。 ・:*:・:・:・:*:・ 1月7日(月) 12時。 今日のお昼は前半組だ。 お弁当を持って、みんなと社員食堂へ向かう。 すると、5階エレベーター前に、ゆうくんがいた。 「ゆうくんも今お昼?」 「ああ。 奏、一緒に大丈夫?」 ゆうくんが私の後ろのパートさん達に視線を移しながら聞いた。 「うん。 いいですよね?」 と私がパートさん達に聞くと、 「もちろん。」 と笑顔で返事をくれた。 社員食堂に着くと、空いた席を見つけて2人で座る。 私がテーブルを拭いている間に、ゆうくんがお茶を汲んできてくれた。 今日はゆうくんもお弁当だ。 今朝、私が自分の分を作るついでに、ゆうくんの分も作っておいた。 一緒に座って同じお弁当を広げる。 「ふふっ。なんだか照れるね。」 と私が言うと、 「いいんだよ。」 とゆうくんは嬉しそうだ。 5分程して、若い男の子が2人近づいてきた。 「課長! ここ、ご一緒してもいいですか?」 「あぁ、どうぞ。」     
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1115人が本棚に入れています
本棚に追加