2.過去

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 大学では一応仲のいい友達もいた。生きていくうえでは必要なものだと思っていたからだ。 この話にはよく出てくることになるだろう。名前は彩という。  私は生物学的に女性に分類する生き物である。女の世界とはそれはそれは生き辛いものであった。そんな日常をつづってみることにする。  女子というものは戯れるのがとても好きな生き物のようで何をするにも誰かと同じ。流行には付いて生きていかねばならないらしい。私はあまりそのようなものには興味もなくただ過ごしていた。 それは他の女子から見ると変に思えたのか心配もたびたびされたものである。 「ねえ、いつもなにをかんがえてるのー?」など質問もよくされたものだ。人によっては受け付けられない部類に入ってしまうこともたびたびあった。   しかし私には彩がいたから別にいいと思っていたのである。しかしそう思っていたのも卒業する手前までだったきがする。女子という生き物は大きい組織に染まるものだからだ。だからいじめなどもなくならないのであろう。おっと話がそれてしまうのはよくないな。元に戻ろう。 ここからは私が生きてきた日常、過去を物語として話していこう。暇つぶしにでも聞いてくれたらいい。長くなるのでお茶とお菓子でも用意しよう。暇をもて余して時間もたっぷりある。ゆっくりと振り返えろうではないか。
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