「私とあなた」

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Hello.もう1人のワタシ。 あなたは私の分身とも言えるけど、私とあなたはまるきり違う。 ある日突然やって来たあなたは、私と違うところを見てた。 あなたはいろんな事を私に話した。 その話はあまりにもへんちくりんで、私はとても混乱したの。 あなたはまるで滝のように話すから、私の小さな手ではすくいきれなくて、 あなたのことを誰にも話せないの。 How are you? もう1人のワタシ。 あなたは私にはたくさん話すけれど、他の人には口を聞かない。 あなたは臆病だから、私に全てを押しつけうずくまる。 けれども、私は知っているの。 あなたは本当は臆病ではなく、時を待っているだけだと。 私はあなたのことを誰かに伝えたくて、 何度も口を開くけれど、出るのは悲しいため息だけ。 あなたはあまりにもへんちくりんだから、言葉では言い表せないや。 私はあなたの分まで頑張って来たけれど、 とうとう私は壊れてきてしまったの。 Who are you? もう1人のワタシ。 あなたは私の弱った姿を見て、時が来たと翼を広げようとする。 だけどあなたは自ら入ったビンの中から出られなくなってしまって、 私とあなたはたくさん泣いたね。 あなたをビンの中から出すために、私は助けを求めたの。 すると皆は口を揃えてあなたのことを、才能と呼ぶの。 だけどあなたは泣きながら自分のことを、無力と呼ぶの。 わたしはあなたを励ましたいけれど、へんちくりんなあなたのことを どう呼べば良いのか分からない。 あなたは今日こそはと毎日言っているけれど、 あなたはビンのフタを外せない。 私は今までのことを全て投げ捨て、あなたと付きっきりでいたら、 次第に私とあなたは、どっちがどっちなのか分からなくなった。 そもそもなぜ私とあなたは、ここにいるのだろう。 Who am I? Who are we?
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