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「まりあ、可愛らしい顔をして恐いですにゃん」
ミケネコーンはぶるぶると身震いをしているが、これは絶対にうそっこ身震いのはず。
「ところで、どんな技があるんや?」
「ぽうっと火を吹くですにゃん」
火を吹くですって流石に怪獣じゃないの。でも少し恐い。だって火を吹くなんて。わたしは少しだけ後ろに下がった。
ミケネコーンは火を吹いた。
吹いたのよね?
あれ?
だって、わたしが目にしたのは、マッチ棒を擦ったような小さな炎だった。
「はははっ~なんじゃそれ」
わたしが笑うとミケネコーンは小さな肩を落としていた。
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