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「すみません」わたしはペコリとおじきをして謝った。
「まりあさん、教室の前で一人で騒ぐのはやめなさいよ」
と先生は言って教室の扉を開けた。
わたしは「はい、先生」と言って先生の後に続いて教室に入った。
まったくミケネコーンのせいで怒られてしまった。
ブレザーのポケットの中にいるミケネコーンの頭を軽くコッンと叩いた。
すると、「ひゃっ!」とミケネコーンがびっくりした声を出した。
「まりあさん? 何か言いましたか?」
先生は振り返り聞いてきた。
「いいえ、なんも……」
先生はそのまま行ってしまったからいいけど、これはミケネコーンのせいだからね。
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