彼女の死

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彼女、赤倉 零(あかくら れい)。16歳、僕の恋人。 彼女は今日死んだ。 僕達は今日も変わらず何も無い日々を送っていた。いつも通り授業を受けていたら、突然、教室にひびく女子生徒Aの悲鳴。ざわめく教室、教師が女子生徒にどうしたと聞くと女子生徒Aは窓の方を指さしながらこう答えた、「今、人が、女の子が、お、落ちてきた、、」。すると教室は一気に静まり返った。慌てて教師が窓の外を見るとそこには赤倉零の死体が落ちていた。教師は教室に居る生徒に静かに待っとけと伝え慌てて教室を後にした。教室は謎の緊張感に包まれていた。すると男子生徒Bが立ち上がり「う、嘘に決まってんじゃん?そんなのあるわけねーよww」と窓の方へ向かった、それに続き何人かの生徒も窓の方へ向かった。思春期真っ只中の僕達にはとても興味深い出来事でとても恐怖の出来事だった。外を見ていた何人かの生徒が口を開けたまま後ずさりした。女子生徒数人は泣き出した。女子生徒Cが泣きながら「零ちん……」と呟き泣いた。すると教師が戻ってきて緊急生徒集会を始める、静かに落ち着いて体育館に並んで迎え。との指示だった。直ぐに警察が来て赤倉と同じクラスの僕達は取り調べを受けた。赤倉の死は、不可解な点が多かった。赤倉と仲が良かった数人が重要参考人となり数時間に渡り取り調べが行われた。その中に僕も含まれるとは考えてもなかった。僕と零が付き合っていたのを知っていた男子生徒Bが警察の取り調べ中に話したらしい。次は僕の取り調べだ。 何を話そうか、何を聞かれるのか、僕の中では不安と興味で埋め尽くされていた。
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