第11話シャンディガフ

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そしてあたし達は服を着た。 あたしは、ネクタイを締める炭谷を見ながら声を掛けた。 「…ねえ、炭谷。」 「はい。何ですか?」 「明日だよね、炭谷の誕生日。」 「ああ、そういえばそうですね。」 そう、明日は炭谷の誕生日。 あたしはこの日炭谷に告白しようと決めた。 「…明日お祝いしてあげる。」 「え?」 「…約束したでしょ。奢るってあの日。」 「…ああ。」 「ああ。って。」 こっちはちゃんと覚えてたのに。 「…ちゃんと覚えてますよ。」 そう言って炭谷はニヤリと笑った。 「…明日、楽しみにしてます。」 そう言ってあたしの頭を触りながら妖艶な笑みで笑った。 (…子供扱いするな。) そう思いながらもあたしは炭谷に頭を触られ嬉しかった。
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