21話罠

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21話罠

もう、何時間ここに座っているんだろう。 「…そろそろ帰らなきゃ。」 その時、奥の扉から声がした。 そしてあたしは内側の鍵を開けた。 「…葛城さん?何してんの?」 同じ部署の男性が冷ややかな目であたしを見ていた。 「…すみません。ちょっと用があって…。 …失礼します。」 そしてあたしは頭を下げ、資料保管庫から出た。
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