【三人目の候補生】

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目の錯覚だろうか。 早乙女の身長が、先程よりも10センチ近く縮んだように見える。さらに胸の辺りが心なしか隆起してきているような... 「み、見ないでください!」 「一体どうしたと言うのだ早乙女くん!」 「実は私、水を被ると女性になってしまう体質なんです。」 「はい~?(なんだその某有名マンガに出てくる主人公みたいな体質は!)」 「ではさっきまでの男の姿は...」 「面接だったのでここに来る直前、お風呂に入ってきて...」 修行で訪れた中国で、呪いの泉にでも落ちたのか? それとも、何か良くない実でも食べてしまったのか? いつのまにか口調まで女っぽくなってきた早乙女に、半ば放心状態となった俺は早々に最後の質問を投げかけていた。 「え~それでは最後に、マイティーレンジャー入隊にあたっての要望を聴かせてください。」 「1つだけどうしてもお願いしたいことが...」
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