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【一人目の候補生】
翌日。
司令長官直々の頼みを無下に断るわけにもいかず、俺はマイティーレンジャー入隊希望者達の面接に臨むこととなった。
公募に対する一般市民からの応募とないえ、中には優れた資質を有する者が居るかもしれない。 微かな期待と、勇気ある一般市民からの申し出に感謝しつつ、俺は真摯な気持ちで面接当日を迎えた。
面接一人目は「轟 竜」。
なかなか力強さを感じる名前ではあるが、高校一年生だから年は16歳といったところか。 応募者について俺がいろいろと思案している内に、面接室のドアがノックされた。
コンコン
「入りたまえ。」
「し、失礼します。」
「え?」
緊張しながらも、深々とお辞儀をしながら入ってきた人物に、俺は一瞬戸惑ってしまった。
「もしかして、総務部で募集している経理スタッフに応募された方かな? 総務部だったらこの部屋を出て左に向かった3つ目のドアの...」
「いえ、違います。」
「え~と、それではどちらの求人に申し込みをされた方かな? ここはマイティーレンジャー次期メンバーの面接室なのだが...」
「はい! 間違いありません! 僕はマイティーレンジャー入隊希望の轟です!」
「へ?」
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