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俺はまた目を疑った。
本人と名乗ったこの女性は、一人目の高校生とは違い、明らかに女性特有のフォルムをしていたからだ。断じてコスプレなどというレベルではない。
これは一体どういうことだ?
「え~と、朝倉さんの応募書類には名前『良輔』、24歳男性と書いてあるのですが...」
「それ最初にお送りした履歴書ですね。実は先日、戸籍の変更手続きを致しまして、現在は名前が『良子』、性別『女』になっています。後から履歴書送りなおしたんですが、人事部の方、応募書類差し替えるの忘れちゃったみたいですね(笑)」
「と仰いますと...」
「はい。私、所謂ニューハーフってやつです!」
「.....(おいおいまたかよ)」
「そ、それでは早速、面接を始めたいと思うのですが、朝倉さんはなぜマイティーレンジャーへの入隊を希望されたのでしょうか?」
「ちょっと申し上げにくいのですが、経済的理由があって...」
「と言いますと?」
「私、上半身のパーツは性別適合手術を受けているんですけど、下半身の方がまだで...」
「毎月のホルモン注射代も馬鹿になりませんし、多少リスキーな仕事ではあっても、しっかり稼いで名実共に早く本物の女性になれる仕事に就きたいなと思って。」
「で、では日本の平和の方は...」
「勿論それも大事です! ですが、まずは自分が幸せになることの方が大切ではないでしょうか?」
「は、はぁ...(そっち先かよ~!)」
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