第19章 素晴らしき達成感

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長いようで短くも感じた1週間の合宿教習所生活が終わった… 振り返ると、この1週間は本当に凝縮された毎日だった。合宿教習所は、短い期間で免許証取得を目指すという概念から1日単位の教習時間がとても長く、時間に追われることもしばしばである。 しかし、毎日が楽しく、ひとつ終われば確実に先が見えてくるという充実感がなんともたまらなかった。 私は南湖自動車学校で様々なことを学ぶことが出来た。 この素晴らしき経験は、今田のぶよしにとって人生の大きな財産となった。 卒業手続きを終えた。 手続きに当たってくれた辺見事務員さんに、私の携帯小説のことを伝え、是非ともこの素晴らしい経験と、南湖自動車学校のありのままを小説にしたい旨を申し出た。 いきなりの申し出に辺見事務員さんも戸惑いを隠せない様子だったが、 「はい、よくわ分かりました。社長の方にお話して後日連絡しますねっ」 と、美しい笑顔で答えてくれた。 私の心は晴れ渡っていた。 『何かに向かって頑張ってみる』 これは簡単なようで、案外難しいものと皆さんは考えてないだろうか。 確かに、教習所に通うにはお金がかかる。何かを学ぼうとするには、お金というものがついて回るのだ。 しかし、お金がかかる事だけをするのが、 『何かに向かって』 の、 『何か』 ではないと思う。 その、 『何かに向かって頑張ってみる』 も、また人それぞれ違うだろう。 私は何でもよいと思う。 他人に何を言われようが関係ない。 自分で見つけた最高の『目標』 その目標に向かってひた走る。 それが達成した時の『充実感』は、自信へと繋がり人生の財産となるに違いない。 達成したらまた次の目標へ。 その繰り返しが、人間に磨きをかけるのでは。
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