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とりあえず2人に着替えてもらい、宿を後にした、どうやらこの宿はサラと何らかの契約を交わしたらしく、今後ここで無償で泊れるようにしてくれたらしい、そんな、これは返せるか分からない程の貸しが出来てしまったなぁ、あとでお礼でもしなくては
4人は集合場所へ向かい、到着すると兵士であふれかえっていた、それもそのはず、なんせ日没には戦争が始まる、逆に集まってない方が不安でしかない、その群衆の中で一際目立つサラの姿が見えた、普段接しているサラとはまるで別人のような顔つきをしていた
サラはこちらに気付いたのか、いつものような顔つきに戻り、一目散にこちらに駆け寄ってきた、てかいいのか?何やら説明途中だったのか、聞いてた兵士がきょとんとなっちゃってるよ!
「ダーリンよ!先に来てしまって悪かったな、色々あって早くから来なくてはならなかったのだ、私のキスで許してくれ!」
「断る、事情があるのは仕方ないだろ、それより何か話してる途中じゃないのか?僕のことはいいから戻りなよ…………あ、宿の件、ありがとな、お返しって訳でもないんだけど、今度サラのしたいこと、なんでも付き合ってあげるよ」
「んなっ!!そ、それは本当か!?い、い、言ったな?絶対だな!?」
「ただし、僕の判断で駄目だと思うものは駄目だからね、さ、いいから早く行ってきなよ」
「わ、分かった!ダーリン愛してる!それじゃあ色々考えねばな……ふ、ふへへ!ではまたな、ダーリン!」
サラは上機嫌になり元の場所へと戻っていった、もはやさっきまでの緊迫した顔はどこへやら……聞いている兵士たちもどういう対応で聞けばいいか分からなくなってるよ………
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