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「そ、それは……」
エリーナの力がみるみる抜けていくのが分かる
「…僕は本当に危害は加えない、約束する、何なら条件を付けてもらっても構わない、なんでも応えるよ、とその前に……よくも攻撃してくれたな?そんな悪い子にはこうだ!」
マウントをとったままエリーナの脇をくすぐった
「きゃーっはっはっは!や、やめ、やめてー!あ、あは、あーんそこだめなの~!」
とりあえず2分くらいくすぐり開放したがエリーナは疲れ果てたのかそのまま寝てしまったのでおんぶした
「おーい偵察の人ー、里まで運ぶから自力で解いて来てねー、あ、ここに縄解く刃物置いておくから!」
エリーナの懐にあった短剣を取り出し足元に置いておいた
「な、貴様エリーナを誘拐する気か!というかこの短剣どうやってとるのだ!」
手は後ろで縛り付け、その状態で縛っているため現状足で短剣を使うしかなかった
「誘拐なんかしないよ、里に届けるだけだ、それじゃあ頑張ってー」
縛り付けられている偵察を後にし、エルフの村に向かった
歩き始めて20分、エルフの里が見えた、流石に一人背中に人を背負って歩いていると疲れるので一休憩入れることにした、しかし食べ物もなければお金もない、働き口を見つけなければ餓死してしまう!とりあえず川の水を飲んでいるが限界が近かった
「んん……はっ!人間!?私は一体?」
「おはよう、随分魔力を消費したようだね、君っていつもあんな戦いしてるの?」
「いつもはそんなことはしないわ、長期戦を懸念して温存メインで戦うもの、ただ、感情に流されてしまっただけで……」
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