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「いい?まずランカーとは、その種族での強さを表す称号のことよ、この称号を取得するにはまず種族ごとで試練を設けられるの、ざっくりになるけどその試練を合格すればマスタークラスの称号と秘伝の技を会得できるの」
「そしてマスタークラスの称号を持った者同士で戦い、ランク付けされ以後ランカー同士の戦いは犯罪行為になってランカー全員で討伐対象になってやってくるわ、ちなみに10年に1回ランクの更新試験があるから大変なんだけどね……」
「へぇ、ちなみにランカーはどんな奴がいるんだ?」
「そうね、一番下からランク8、鳥人族のカルネラ、ランク7、ケンタウロスのセントール、ランク6、ドワーフのビーナ、ランク5が私、ランク4、ワーウルフのメア、ランク3、リザードマンのヒルダ、ランク2、ドラゴニュートのサラ、そしてランク1、ワイバーンのゴードン、以上がランカー達よ」
「現状ランク8までしかなくて定例会議を行ってはランカーを増やせないか毎回議題に上がるんだけど中々ね……」
「なるほどね、ランカーってのも大変なんだな……っ!何か来る!」
何があるか分からないのでハイセンスをかけていたため、遠方から何かが近づいてくるのが分かった、エリーナは不思議な顔をしていたが、その何かが近づくにつれ、それに気付いたのか体を震わせ冷や汗が止まらないようだった
まもなくそれは勢いよく降り立ち、砂ぼこりを巻き上げシルエットが見える
「……緊急会議がある、集まれとのこと、顔を出さなかったら分かっているな?」
エリーナは震える体を必死にこらえながら返答した
「え、えぇ分かったわ、その、聞いていいかしら?サラ、あなたどうしてそんなに殺気立ってるのかしら?」
サラ?サラって確か今言っていたランク2のサラのことか?
砂ぼこりが晴れ、姿を確認すると赤い翼に尻尾、先端が三又に分かれている槍を持ち、緑色の瞳で頭からは2本の黒い角が耳の上あたりからはえている、まさに竜人そのものだった
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