254人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふん、あのくそじじいのせいに決まっている、いつもそうだ!結婚などしないと言っているのに聞かないのだ……あぁむしゃくしゃする!ん?そこにいい玩具を引き連れているではないかエリーナよ?」
え、僕?
ハヤトは自分?と言いたげな感じで自分に指をさし、エリーナはどうすることも出来ず、とりあえずハヤトを差し出した
「あ、あぁこの人間?さっきこの森を彷徨っていたから捕獲して奴隷にして働かせようとしてたところなの~!よ、よかったら壊れない程度に遊んでもかまわないわ!」
えぇぇ!?完全に僕のこと売ったよこの子!いや確かに分かるけども……
エリーナの方を振り返ると涙目になりながらガタガタ震えていて、目にはたくさんのごめんなさいと書いてあるかのようにこちらを見ていた
「はぁ……分かりましたよ、どうも初めまして!僕玩具っていうんだ!壊れない程度に遊んでくれると嬉しいなぁ……うを!?」
軽く煽るとすんごい勢いで鉄拳が飛んできたがギリギリでかわし、そのまま距離をとる
「んなっ!?この速度のパンチをかわすだと!?ありえん、この初撃をかわされたのはくそじじいとお前だけだ……だがお前はなんだ?ただの人間にしか感じぬお前がこの反応に対応できるわけがない」
「はっはっは、僕はただの人間だよ、そんな人間に負ける竜人なんて大したことないんだな?」
ファンタジー戦記全盛期のことを思い出す、このゲームの闘技場でランク1位だったころ、超絶の煽り魔と恐れられ、相手がテンプレの最強装備をしようものなら初期装備で返り討ちにし煽り、団体戦で一人マッチングし一掃して煽り、知らないものはいなかったが高校受験をするのに一時期ゲームを封印され、久しぶりにインした時にはランクが8まで落ちていたため、闘技場に力を入れるのをやめたんだった
最初のコメントを投稿しよう!