1、転生

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何の変哲もない日常、いつものように登校し勉強をして帰ってゲーム、これが僕の決まったサイクル 将来?そんなことはその時になんとかなる、まぁ勉強が出来る訳ではないのだが…いつものこと、考えたってよくわからない、自分の欲求だけ満たせればそれでいい 「あー、帰ったらレベリングかぁ、あと5レベでブラックベルの塔に入れるんだっけ…よし、やる気でてきた!英気を養うために授業中に寝だめしなくては!」 そうわくわくしながら中学校の時から愛用している自転車で下り坂を立ちこぎしながら滑走していった、地面には速度落とせの文字が書いているがそんなの知ったこっちゃない、いつもやってるし! しかし今日は嫌な予感が一瞬よぎった… その予感は的中し、下り坂の終わりが十字路になっており、普段車の通りがないので大丈夫だろうと思っていたので勢いよく下り、右側の道路からファミリーカーが出てきて……衝突した おそらくだが頭から突っ込んだからもう助からないだろう、相手側の人達に迷惑をかけてしまって申し訳ない、そしてさようなら自分、今までの人生の中で楽しかったことといえばゲームをすることくらい、勉強が出来る訳でもなく、部活も帰宅部、バイトもしてない彼女がいない歴=年齢……楽しいことなんて、あったのかも怪しいな、まぁゲームは色々な大会で成績を残してはいるが社会に出たらどうなんだって話だ… はぁ…お父さんお母さん、先に逝ってしまう自分を許してください、僕は悔いはないです……なんて、お父さんはトラックの運転手で地方に渡ってるから全然帰ってこないしなんなら帰ってきたらこき使われるだけだし、お母さんはお父さんが帰ってこないことをいいことに不倫しまくりだし、きっと僕のことずっと邪魔だと思ってそうだしちょうどいいのかな……
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