2、エルフの里

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「えあーと?ナ、ナンノコトダ?私が神の使いなわけなかろう!でたらめを言うな!」 当たらずも遠からずだな、しかし焦った、神様を知っているのか?なんて聞いて大事にでもなったら世界を救う旅が始まっちゃうところだよ!フラグだけは回収しないようにしないと…… 「そうか、では用はない、この一撃で決める……ドラゴンコア放出、ドラゴンランスに装填」 サラからオーラが漂い凝縮し、真っ赤な結晶が生成されていく、その結晶を槍の窪んだ所にはめ込む、すると槍が真っ赤に染まり炎を噴き上げ巨大な炎の槍が出来上がる 「おぉ~、それ持ってて熱くないのか?」 「ふっ、最後まで減らない口だったな、行くぞ……ワールドエンドデモリッシャー!!」 「イノセント……創造せしは大樹、解き放たれし化身、忘却なる魂よ、我今ここに力を欲さんとす、主なるものに、加護をもたらさん!……インカーネイト、タイタン」 地面が割れ、その裂け目からハヤトの2倍はあるであろう大男が出てきた、それを取り込み上半身が裸になり筋肉が一気に活性化し体に文様が刻まれていく、突進してきたサラへと走り出し槍を弾く 「歴戦の剛腕、メテオナックル!」 「なぁ!?その技は秘伝だと!?しかもエリーナと同じ……あぐぅっ……はっ」 槍を弾いてサラが驚いてる隙に懐に入り逃げられぬよう左腕で腰をホールドし、右手でそっとサラの頬に触れた 「これで俺の勝ちだ、それじゃあ潔く立ち去って……あれ?」 サラの顔を見ると火が吹き出そうなくらい真っ赤になり、硬直していた 「あ、あう……その、なんだ、こんな事されたの、初めてで、だな……」 「わぁごめん!そんなつもりはないんだ!ほ、ほら、顔に触れるってのが条件だったからね?他意はないんだ!」 ハヤトは焦って腕を振りほどき後ろに少し下がった ……って何焦ってんだ俺!確かに付き合いたてのカップルみたいなシチュエーションみたいな感じになってるけども!お、落ち着け、平常心、平常心……
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