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奮闘すること約5分、いかつい感じの男は疲れ果て倒れた、ハヤトはそれで満足しとりあえずまた温泉に浸かりなおした
「ふぅ、おっさん、いい運動をありがとう、だいぶ血行が良くなったよ、それと逃げてもいいけど絶対捕まえるから覚悟しといてね」
いかつい感じの男は去っていき、それとすれ違うようにアルトがやってきた
「ど、どうかしたんですかハヤトさん!盗賊のガルフィンとやりあうなんて……まぁハヤトさんなら心配ないですけど……」
「盗賊のガルフィン?」
「そうです、エルフの元マスタークラス候補で、エリーナと肩を並べる程の強さでした、いえ、もしくはそれ以上の……しかし彼には欠けているものがありました、それは皆を率いる統率力、エリーナはその器がありました、だから選ばれたのでしょう、実際力だけでは何も解決できませんしね……」
「ふーん、それが何で今は盗賊って呼ばれているんだ?てかアルトも温泉に入りながら話しなよ、だいぶ寒そうだけど」
サウナから上がっておそらく水風呂に入ってきたのだろう、アルトは小刻みに震えていた
「あ、これは失礼、お言葉に甘えさせて浸からせてもらうよ」
「……それで?なんで盗賊って呼ばれているんだ?」
「はい、そのマスタークラスを取得する試練で、彼は確かにマスタークラスの称号を会得するはずでした、しかしやってはいけないことをしたのです……それはほかの者を使い、ズルをしたのです、エリーナとの決闘の時にそれは起こりました」
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