2、エルフの里

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「場所はこの里の最奥にある祠で行われました、ルールはいたって簡単、里のどこかにあるカギを見つけ出し、村長に届けること、場所の手掛かりは特定の人物にある言葉を発言すると分かるそうです、ちなみに2人にしかその言葉を教えられず、他の人に知られたら失格なので、私はその言葉がどんなものなのか分からないんですけどね」 「それで始まったんですが2人ともその特定人物が分からず、悪戦苦闘をしてました、ガルフィンは手あたり次第住民に言葉を言わないように訪ねていました、エリーナはもともと人脈が広かったこともありここに行けばいいんじゃないかって場所をいくつかピックアップしてもらっていたそうです」 これは人脈が広いエリーナが有利だな、ガルフィンもあんな怖い顔してたし聞かれても怖がるのが目に見えるな…… 「エリーナも言われた場所を周り、徐々にゴールに向かっていました、しかしここで焦ったガルフィンは金で雇った傭兵にその言葉を教え、住民に言葉を聞きまわり、反応した者を捕まえ拷問して聞き出し、口外できぬよう恐怖で支配し、ガルフィンはエリーナより先にカギを見つけゴールしたのです……」 「はぁ?完全にズルじゃないか!あのおっさんなんかヤバそうな感じはしてたんだ、それがまさかここまでとはな……」 「……でも村長はお見通しでした、実はそのカギを持った者の心を読めるのです、このカギをどう見つけたか、称号を会得しどうしていくのか、この里をどう思っているのかを……」
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