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ハヤトは向かっている道中、アルクはアルトのことをどう思ってるか聞いてみた
「え、お兄ちゃんですか?お兄ちゃんは優しくって私が困ったら助けてくれるとってもいいお兄ちゃんですよ!」
おぉ、ちゃんと慕っているんだなぁ、なんかアルトの執着心的に触らないでお兄ちゃん!とか言われそうだと思ったけどそうでもないんだな
「へぇ、たとえばどんな時に助けてくれるんだ?」
「えっとですね、今月お小遣い使いすぎちゃったなーって時に分けてくれたり、これ欲しいなーって時に買ってくれたり、買い物に行って重たいものは全部持ってくれるんですよ!」
……え?助けてくれるってそういうもんだっけ?もっとこう足を怪我しちゃった時におんぶして病院に連れてってくれたとかそういう感じだと思ってたんだけど……
「へ、へぇ、じゃあお兄ちゃんは好きなの?」
アルクの顔が少し引きつる
「あ、あはは……あ!ここを曲がれば着きますよ!」
アルクは慌てるように小走りで走っていき、遠くの方でこっちですと手を振りながら到着した
アルト……いいお兄ちゃんになれよ!
「さて、ここは……?」
あたりを見回すと少し開けていて入口から中央より少し奥に一本だけ生えている大きな木があった、その木の幹の部分を見ると表面が無数に穴が開いていた、その穴は薄く明いていて矢にしては大きいし細い穴も明いていた
「ここは私とエリーナの練習場なんです、さっそく始めるのでちょっと見ててください」
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