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アルクは持っていた弓を構え、矢は持たず構える、射貫く場所一点に集中し魔力を手に込める、すると矢が精製されその矢とともに弦を引張る、しかし魔力が安定しないのかその矢は大きくなったり小さくなったりと形が保たれてはいない、アルクも集中力があるうちにと狙いを定め、放つ
「くっ……え、えい!……はぁ、やっぱり実践じゃ使えないや……」
「おぉ、エリーナと同じ技か、でもまだまだ全然って感じだな」
「はいそうなんです、実は付き合ってもらうっていうのはこのことで、私の駄目なところを指摘して欲しかったんです……」
なるほどな、まぁ僕がなんの役に立つのか分からないけど手伝ってあげよう、あ、そういえばフロウオブマジックっていう魔力を視覚的に見れる技があるんだっけ
「フロウオブマジック……おぉ、すごいな、あたり一帯の魔力の流れが分かるよ、アルクもう1回放ってくれないか?」
アルクははいと答え弓を構える、そしてまた手に魔力を込め矢を精製し弦を引く、そして目標めがけ、放つ
「ど、どうでした?」
アルクの魔力が手だけに集中し余分な魔力まで使っていた、そのため生成する時に膨張し大きくなりすぎて、それを抑制しようと弱めたら抑制しえすぎてという悪循環を生んでいた、それを説明したがアルクはあまり理解できていないようなので試しにやって見せることにした
「確かに手だけに集中して矢を精製するのも間違いではない、けどそんな芸当が出来るのは達人になった奴だけだ、始めのうちはきちんと自分全体の魔力を把握し、的を射ることに集中しないで矢を精製することに集中し、出来たら目標めがけ、放つ!……あ、やべ」
ハヤトが精製した矢はエリーナの放つそれよりも大きく、鋭かった、それを放ったが的より少しずれ外れていく、アルクは出来上がった矢を見て興奮していたが、外すのを見て転げまわって笑った
「あっはっはっはっは、ハ、ハヤトさんかっこつけて外すなんて、かっこ悪すぎます………ぷっ、あはっ、あっはっはっはっはっ!」
「ちょ、笑いすぎだかんね!?た、確かに外したけど今回は矢を精製することをだね……っていつまで笑ってんの!?」
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