2、エルフの里

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アルクは笑い終え、ハヤトが放った方向を確認すると驚愕した、的を外した矢は後ろの木々を貫き、森の果てまで見えるようになっていた 「え……ハ、ハヤトさん、これ、ヤバいことになってますよ……村長やエリーナにバレたら怒られちゃいます!」 「え?……あちゃー、出力出しすぎちゃった!てへぺろ……ごめんて、直すから涙目で弓をこっちに向けないでおくれよ……ターンオブライト、リバイブ」 ハヤトは超高速で射貫いた木々を触れて再生し、元通りにし帰ってきた 「はい、これで満足でしょうかアルクお嬢様」 アルクは呆気にとられ、ぽかんとしていた、ハヤトが肩をポンポンとたたくと我に返る 「あ、あなたは何者なんですか?本当に神の使いではないのですか?いいえ、神の使いをも凌駕している、そんな感じです……」 「ん?そうなのか?それよりアルクが出来るようになりたいんじゃないのか?」 「あ……そうでしたね、それにしてもハヤトさんすごいです!ずっと練習してきた私よりも早くに精製出来て、しかもあんなのみたことないです!私も頑張ってエリーナみたいに強くなるんです!」 「おぉその調子だ、応援するから頑張って出来るようになるんだぞ」 アルクはにっこり笑い、はいと答え練習に励んだ 練習して1時間、流石に魔力が尽きたのか座り込んでしまった、ハヤトは心配になりかけよって声をかけた 「おい大丈夫か?もうそろそろ魔力が尽きてきたぞ、そろそろ帰ろうか」 しかしアルクは首を横に振った、せっかく付き合って練習に付き合ってもらっているのでもう少しだけやっていきたいと言った、しかしこれ以上やると体調を崩してしまう、どうしたものか…… 「ごめんなさいハヤトさん、わがまま言っちゃって……そうですよね、ハヤトさんももう眠いでしょうし、先に帰っててください、最悪あそこの先に私とエリーナが遅くまで練習した時に寝て泊まれる場所があるのでそこで寝ます、あ、お兄ちゃんと村長にはうまくごまかしといてくださいね?」
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