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そこに着くと小さな小屋があった、見た目は結構ボロボロだったが雨風を凌ぐには十分だった、中に入ると以前エリーナとアルクが使っていたであろう毛布が2枚、綺麗に折りたたんで置いてあった
「よし、とりあえずおろしてっと、毛布をかけて……さて、このまま帰るのも起きた時に悪いし、あっちの方で寝るか」
ハヤトは敷いてあったマットレスのようなものにアルクを寝かして毛布をかけ、部屋の端で寝ることにした
翌朝、アルクは目が覚め昨日の出来事を思い出そうとする、しかし頭が少し痛くて邪魔をする、それでも頑張って思い出したのは、ハヤトを連れて魔法の矢の精製練習に来ていたこと、それより先のことがどうしても曖昧な記憶になる
「……ここはあの小屋か、私が疲れて寝惚けながら来たのかな?それともハヤトさんがここまで送ってくれたのかな?だとしたら後でお礼を言わないと……折角だし水浴びして帰ろっと」
この小屋の裏手には小さな湖があり、アルクとエリーナはよくそこで水浴びをしてから帰っていた、アルクはいつもの様にそこで服を脱ぎ、下着を脱ごうとした
「……ん、アルク?おはよう、体調は大丈夫か……ってわぁぁごめん!すぐ出ていく!」
しかし、アルクも恥ずかしく入口の前でしゃがみこんでしまった
「ひぃやぁぁ!!出てって下さいですぅ!こんな姿を見られるなんて、もう死んでしまいますぅ!」
「うんごめん、そこ塞がれたら出れないよね!」
アルクはハッとしさらに恥ずかしくなり動けなくなってしまった、仕方ないので自分が掛けていた毛布をアルクに投げて渡した
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