254人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて、それじゃあ帰るとするか、アルクは水浴びして帰るのか?それだったら先に返ってるよ」
「あ、はい!お気遣いありがとうございます、ではまた後でお礼されてくださいね?」
お礼って……もともと覗きの罰みたいなものだったのに、まぁいいか
ハヤトはアルクに手を振り、別れを告げ帰宅した、すると里の方が少し騒がしかった、何事かと思い駆け寄ってみると、ガルフィンを筆頭に荒くれたちが大暴れしていた
「おらぁ!ハヤトってやつはどこにいる!?捕まえて昨日の恨みを晴らしてくれる!」
おっと、名前は言ってないはずなんだが、まぁ地元だろうしよそ者が来たらすぐ情報が回るだろうな……しゃあない、片づけてやる……ん?
ハヤトが出ていこうとした瞬間、里の入口の方から女性が2人入ってきた、1人は騒ぎを聞きつけ怒っている者、1人はその後ろで興味なさそうについてくる者、エリーナとサラだった
「ちょっとあなた達!これは一体どういうことなの!?ガルフィン、あなたこの里では暴れないって約束でしょ!?」
ガルフィンはにやりと笑い、こう切り返す
「はん、そんなの知るか!俺はやりたいようにやるをモットーにして生きていくんだよ!だから邪魔するなら容赦はしねぇ!かかれ野郎ども、あそこの女どもをやっちまえ!何をしてもかまわんぞ……」
「エリーナよ、ダーリンはどこなのだ、早く抱きしめたり撫でたりしたいのだが……はっ!しまった、ダーリンにプレゼントを買って来ればよかった……エリーナよ!やはりプレゼントがなければ嫌われるか?」
「ちょ、ちょっとサラ、今それどころじゃ……そうね、確かにお土産でも買って来ればよかったかしら?でもとんぼ返りだったし、ハヤトも連れてまた戻るから大丈夫じゃないかしら?」
最初のコメントを投稿しよう!