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「さっきの出来事は忘れなさい!さもないと……」
エリーナは弓を構えて戦闘態勢に入る、ハヤトは慌てて忘れると言い、何とか収まった、そろそろ行かないと時間がなく、サラを待たせてしまうため、少し急ぎ足で帰ることにした
2人は家に着くと同時にアルクもちょうど着いていた
「あらアルクおはよう、今日はいつもより早いわね……あ、もしかしてまた遅くまで練習して泊ってきたのね、アルトに知れたら厄介だから程々にしなさいよ?」
「あ、エリーナおはよう!はーい、分かりました、それとハヤトさんも昨日はすみませんでした、でもおかげで矢が精製出来るようになったのでうれしいです!それにハヤトさんも初めて矢を精製してあんな精度の高いの、すごかったです!……外しましたけど」
エリーナは驚いた、アルクが矢を精製できるようになったのにも驚いたが、ハヤトが矢を初めてで精製できたのが1番びっくりしていた、普通見様見真似で出来る代物ではなく、エリーナでさえ初めて1本精製するのに1年以上かかっている
「ハヤト、ちょっと撃ってみてくれないかしら、私の弓を貸すわ」
ハヤトは半ば強引にエリーナの弓を渡されやることにした、弓を持つと自分の魔力が弓に入っていくのが分かる、すると弓は形状を変え、エリーナのそれとはまったくの別物だった
「お、おい、なんかすごくかっこよくなったんだが、どういうことだ?」
「……驚いた、その弓はファンタズマゴリアと言って、使い手にあった形状、性能になって力を発揮するの、だからアルクが練習する時はこれじゃないと覚えるのは困難だったのよ」
「へぇ、そうなのか、確かに弓に流れてる自分の魔力のおかげでもうなじんでる、まるで今まで使っていたかのような……それじゃあ放つぞ」
ハヤトは空に向かって弓を構える、意識を集中し矢を精製する、その矢はアルクといた時とは段違いだった、アルクとエリーナは食い入るようにそれを見ていた、エリーナでさえこの精度の矢は精製できない程の矢であることを2人は感じ取っていた
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