2、エルフの里

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「ファイヤーフラワー!」 ドンという衝撃により放たれた矢は、天高く放たれ加速していく、そのスピードは衰えることを知らずどんどん加速していった、ハヤトの弾けろという合図でその矢ははじけ飛び、きれいな花火が打ちあがった 「おぉー、たーまやー!……これでどうでしょうお2人さん、まぁこんな朝っぱらから花火なんて聞いたことないけどな」 2人は開いた口が塞がらなかった、ハヤトが何回か声を掛けたらハッとして気付いた 「はは、何よそれ、もう凄すぎて言葉が出ないわ……」 「だ、だね……それにとってもきれい、弾けた粒たちがいろんな色で鮮やか!」 「これは花火っていうんだ、僕がいたところでは夏祭りの最後によく打ち上げられるんだけど、まさか自分で出来ようとは……」 花火を打ち上げたら当然人も集まってくるわけで、村長を始め、里中のエルフたちが集まってきた、これはまずい事態になると思い、緊急用の発煙弾を誤作動させてしまったと何とか誤魔化し場をおさめた、3人は村長と家に入り、アルクとエリーナは朝食の準備に取り掛かった 「はぁ、今度からは人目を気にしよう……ん?ここに置いてあるのは、依頼書?どれどれ……カゲキタケノコがどうしても食べてみたいです、なので2つほど取ってきてもらえませんか、ふーん、クエストっぽいな、報酬金額は700……単位が分からん、てかなぜ僕は文字が読めてるんだ」 朝食を作っているエリーナが話を聞いていて答えてくれた 「お金の単位はゼルよ、実はたまにそういった依頼が来るのよ、だから私が里の警備をしながら依頼をこなしているの、あ、そうだわ!ハヤト、仕事を探してるなら依頼をこなしてくれれば私も楽になるんだけど、どうかしら?報酬はそのままあなたにあげるわ」
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