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レイナがもう1発殴りかかろうとすると、遠くの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた
「おーいレイナー!……全く、あいつときたら面白いと思ったらすぐ首を突っ込む、おかげで毎回振り回されっぱなしだ」
サラだった、ちょうどいいタイミングだと思い、ハヤトはさらに聞こえるように声を大きくして呼びかけた
「おぉ!ダーリン……とレイナ?こんな路地裏で何を……まさかダーリンよ、ナンパというやつなのか?はっはっは、レイナよ、ダーリンにナンパされるとはついているな!」
え、違うんですけど、今まさに殴られそうなんですけど!?どう見たらナンパに見えるんですかこれ!てかレイナとかいう女性は知り合いなのか?……てよく見たら竜人族じゃないか!
「ふん、誰がナンパなんかされんのよ、こんな貧弱な人間、片手で捻れるわ」
「へぇ、片手でか……」
その言葉で癪に障ったハヤトは、ちょっといたずらをすることにした、それを察したサラがやんわりレイナに謝るよう言ってみたが、レイナも人間相手に何を怯えているのかと言うことを聞かなかった
「しょうがない、まぁ最も、謝っても許さなかったけどね、はい、そこのおねぇさん、お仕置きのお時間ですよー」
「はぁ?お仕置き?ぷっ、あっはっはっはっは、あんたみたいなやつにこの無翼の竜と言われた私に勝てるとあだぁぁ!?……あふぅ!」
ハヤトはレイナが喋っているのを遮るように高速で移動し、眉間にデコピンを食らわせ5mくらい吹っ飛ばした
「あ、ごめん!軽くやったつもりが吹っ飛ばしっちゃった!てへぺろ!」
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