254人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうやら収まったようだな、レイナ、食後の運動で他の者に迷惑をかけるなと言っているのに、何故治らん!そんなんだからランカーにもなれず、こんなところでうろうろと……」
「だぁぁもう姉貴はうるさい!ランカーなんて絶対にやらないんだから!私はここで静かに武を極めるんだ!そっちの方が楽しいじゃないか!」
この2人、姉妹だったのか!確かに似てるっちゃ似てるが、サラの方が姉なのか
「な、なぁ、聞きたいことは色々あるんだけど、そろそろ向かわないか?エリーナも待ってるし、僕を待ってるんでしょ?」
「そ、そうだったな、ではレイナよ、お前をランカーにするという件はまた今度する、ではダーリン、行こうぞ!」
レイナはサラのダーリンという言葉に興味を持った、ダーリンとは自分の愛している者に使う言葉、自分の姉が今まで恋愛に興味を持たなかったのに、人間相手にダーリンと言っている、これは話を聞かずにはいられなかった
「姉貴、ダーリンってのはまさかこの人間かい?まさかまさかこの人間に恋をしてるのかい?」
サラはこれは面倒になると確信し、適当にはぐらかそうとしたが経験上、レイナははぐらかそうとすればするほど面倒になるので率直に言うことにした
「……あぁそうだ、私のダーリンだ!これから父に報告しに行くところなのだ、だから邪魔をするでない!」
普段は、はぐらかすはずの姉が率直に言ってきたので、レイナは真剣なのだと悟った、しかしこの人間のどこに魅力があるのか興味がわいてきた
「なるほど……人間、名前は何という?」
「ハヤトだけど……」
「ハヤトか、お前に興味が出てきた!姉貴のことだ、どうせ一夫多妻制でも構わんのだろう、私もそれに便乗しようではないか!ちなみに断る権限はないのだぞ?」
はぁぁぁ!?なんだそれ、てかこっちの権限はないのかよ!まぁ異世界だし?そんな権限あるかも分からないけど!
最初のコメントを投稿しよう!