3、戦争

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カードを指の上でくるくると回しながら、ビーナと呼ばれた女性がゆっくり向かってくる、ビーナはハヤトに目をやり、近づいていく 「へぇ、あなたが例の人間さんかしら、へぇ、ふーん……」 ビーナはそういいながらエリーナの方を向き、にやりと笑う、また何か悪いことを考えてるに違いないと悟ったエリーナは先手を打つことにした 「サラ!ビーナがハヤトにキスしそうになってるわよ!」 「んな!?そ、そんなことするわけ……」 先手を打たれ、悔しかったがそれどころではなかった、横からすさまじい殺気が肌に感じる程すごかった、恐る恐る振り向くと、明らかに切れているサラの姿が…… 「……なんだと?私だってまだダーリンと口づけをかわしていないのに、先にしようってのか……?」 「あ、あわ、あわわ、そ、そ、そそ、そんなことするわけないじゃないですか!それもサラさんの相手に!ただエリーナにいたずらするためにこの人間にあることをしようと思っただけで……」 え、僕何かされそうだったの? 「そうか、ならよい、ちなみにここにいる私の妹、レイナとエリーナのダーリンでもある、そのうちの誰かに許可が出ればある程度は許す」 え、僕何か所有物扱いされてるの?さっき人間がペットとか奴隷が当たり前な世界がどうとか話してたよね? 「は、はぁ……ってえぇ!?みんな付き合っているんですか!?」 驚くのは無理はない、普通は考えられな「そうだったんですか、エリーナは別だけど、お2人とも、良かったですね!」 「ちょっと!なんで私は別なのよ!た、確かにあんまり触れ合えてないのは認めるけど……」 ……って考えられるんかい!エリーナも僕にそっけない態度取っていた気がしてたけど、ツンデレだったんかい!
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