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ゴードンの笑みが消え、首を横に振る
「それは出来ない……」
「それはどうしてなんだ?」
「先代からの教えなのだ、今さら変えることなど許されん、私だって人間は嫌いではないが決まり事は守る主義でな、致し方あるまい」
そんな理由で不平等があってたまるか!……けど確かに決まりを守るって事は大事だよな……
「……どうしても駄目か?」
「駄目だ……しかし、力で示す事は可能だ、何故なら私がそう決めたからな!」
あ、この顔、さては戦闘狂だな?最初から話し合いするような雰囲気ではなさそうだし、でも力で解決するってのもどうかと思うし……あ、いい事考えた!
「……なるほど、じゃあ僕が勝ったら僕もランカーにしてくれ、そうすれば融通が利くと思うからさ、どうかな?」
その場にいた皆が驚愕した、確かにランカーになれば融通がある程度は利くが、前代未聞であった、それに反応したのがヒルダだった、席から立ち上がり、ハヤトのもとまでやってきた
「ちょっとそこの人間、少しでしゃばり過ぎじゃないかしら?サラを倒す程の人間かもしれないけど、何か卑怯な手を使ったんじゃなくって?」
卑怯っていうか持ってる技が卑怯っていうか……しかもあの時攻撃という攻撃はしてなかったな……
「まぁ何にせよ、人間にはランカーになる資格などない、ふざけた事ぬかすなら出て行きなさい」
サラはその言葉に血相を変え、ヒルダの胸ぐらを掴んだ
「私のダーリンにふざけた事をぬかなだと?貴様こそふざけた事をぬかすな!会議に参加しても暇を持て余すようなお前と、言いたいことがあって意見するダーリンとどっちが有能か!」
ヒルダは白けたような顔になり、そうですねと言い掴まれてる腕を振りほどいた、そしてそのまま席に戻り、髪をくるくると指で回しながら明後日の方を向いた
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