少女

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 ある雪の降る日の事だった。  俺は、いつもどおり、朝のジョギングをしていた。  コースを走っていると、山の上にカメラを構えた一人の少女がいた。  それが、俺の初恋だった。  俺は、山の上に駆けていくと、彼女に声をかけた。  「何を撮ってるんですか?」  怯えたような表情で、彼女は答える。  「彼氏です。」  麓を見ると、一人でサッカーの練習をしている男子がいた。  俺の初恋は、儚く散った。
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