1568人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日帰る時、長谷川さんに言われました。妻をよろしくお願いしますって」
「あら。守ってそんなこと言うのね」
「言いますよ。長谷川さんは部長なのに偉そうにしないし、誰にでも優しくて、人気者なんですよ」
「ふふふ。何だか夫を褒められるのって、恥ずかしいけれど嬉しいわね」
真弓は上機嫌にそう言いながら、枝豆を口に放る。
夫を褒められる、か。
旭にはそんな瞬間が訪れることはなかったのだから、一ミリも共感は出来ない。
最初のコメントを投稿しよう!