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赤い絨毯を踏みながらファッジを先頭に歩く特殊保安部隊
「プレオール、お前の情報が役に立った」
「いえ、お役に立てて光栄です。それに…その…」
「なんだ」
「…最高でした」
はぁはぁしながら眼鏡をぎらつかせるプレオール
ラミントンとガレットが飽きれてプレオールの一歩前に出ると二人で壁を作り、興奮状態のプレオールをファッジから遠ざける
「ファッジさん」
早足でオジサンが追いかけてくる
足を止める特殊保安部隊
「これ、調査に使ってくれ。今まで集めた情報」
オジサンの手には小さな記録媒体
それを最後尾のプレオールが受け取る
「ボスが失礼を…申し訳ない。ああいう人だけど誰よりもこのミクリ村を大事にしているんだ。許してやってくれ」
「オジサンが謝ることじゃない。協力に感謝する。何か進展があったら報告すると伝えてくれ」
「ありがとう。あんたらの健闘を祈る」
成金屋敷を出る頃には日を跨いでいた。
屋敷の敷地内に止めてある迷彩の車両に全員乗り込むと、そのまま一晩過ごした。
プレオールはオジサンにもらった記録媒体からこれまでの経緯や、わずかだが北の国の軍事施設の内部情報を入手した。
明日からの調査のため夜通しデータ処理に追われたのであった。
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