51話 エミリア

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 「…ポル爺がね…まぁ、ポル爺のことだから何か考えがあっての事だと思うけど…」  「……」  「ピロメラありがとう…時間もないし、取り敢えず(とりあえず)皆で食事をしよう…いただきます!」 というと、ロランは皆と食事を摂り(とり)始める。  バルトス達とは工場の生産状況などについて話し、「アリーチェ、ルミール、アルジュ」達とは近いうちにサプライズでプレゼントしようと女性が好む香りについて話したり、ピロメラとは日常の出来事である『ミネルバがメイド長になり、ピロメラがメイド目付(めつけ)になった事』を話しながら、和やかな(なごやかな)雰囲気で朝食を済ませた。  ロランは馬車に乗る前に、本日から執事見習い長(みならいちょう)として忙しく業務をするツュマを呼び寄せ、山岳警備隊900人の一月分(ひとつきぶん)の給与である白金貨が30枚(日本円で3億円)入った袋と黒猫を渡す。  
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