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しばらくすると『魔法学』の教師が、教室に入ってきて開口一番に
「では、学期も変わった事だし、気持ちをリフレッシュさせるという意味で席替えを行いましょう!」
と言い出し、席替えが開始された。
ロランは、貴族になったにも拘わらず『王族や貴族の子爵・令嬢は前から1・2番のいづれかの席に座る』という暗黙のルールを無視し、今座っている一番左の列の前から3番目の席に座り続ける。
しばらくすると、ロランの隣に座っていたソフィアが何も言わずに席を立ち、別の席へと移動して行った。多くの女子達がロランの隣の席に座りたいと思いながら、お互い牽制していると、エマ・ブルナーが『スッ』と近づいてきて何事もないように隣の席に座った。
休憩時間になっても、ロランの元に『アレックス、ソフィア、スティファニー、アリス、ベン』は来ず、昼食の時間も誰も誘いに来ないためロランは1人食堂に向かう。
食堂に着くと『シチューとシザーサラダ、パン2個』を注文し受け取ると、近くで空いていた2人掛けの席に座り、食事を摂り始める。
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