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すると『整った眉毛に、『くっきり』した2重でブルーの瞳、陶器のように透明感のある白い肌に、ブロンドに濃いブラウンが混ざり『ゆるやかな』ウェーブがかかったロングレイヤーのエミリアが近づいてきて、ロランと向かい合わせの席に座る。
「スタイナー卿、今日から学校が始まりましたね…授業が終わった後、学園の貴賓室で2時間宰相府の業務を行う事になりましたけど、大変ではないですか?」
「エミリアも一緒にいるし問題ないよ…それにしても、エミリア…宰相府にいる時と随分雰囲気が違う感じがするけど…」
「…変ですか?宰相府にいる時は髪を纏めてアップにし、お化粧もしていませんから…学園では少しオシャレをしたいと思いまして…」
「…あっ、変って意味ではなくて…その凄い似合っているなと思って…」
「…ロラン様にそんなに褒めていただけるとすごく嬉しいです…」
と伯爵ではあるが1年のロランと最上級生である6年の美女であるエミリアが、親密に、楽しげに会話している光景は食堂の注目の的になった。
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