51話 エミリア

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すると『整った眉毛(まゆげ)に、『くっきり』した2重(ふたえ)でブルーの瞳、陶器(とうき)のように透明感のある白い肌に、ブロンドに濃いブラウンが混ざり『ゆるやかな』ウェーブがかかったロングレイヤーのエミリアが近づいてきて、ロランと向かい合わせの席に座る。  「スタイナー卿、今日から学校が始まりましたね…授業が終わった後、学園の貴賓室(きひんしつ)で2時間宰相府(さいしょうふ)の業務を行う事になりましたけど、大変ではないですか?」  「エミリアも一緒にいるし問題ないよ…それにしても、エミリア…宰相府にいる時と随分(ずいぶん)雰囲気が違う感じがするけど…」  「…変ですか?宰相府にいる時は髪を纏めて(まとめて)アップにし、お化粧もしていませんから…学園では少しオシャレをしたいと思いまして…」  「…あっ、変って意味ではなくて…その凄い似合っているなと思って…」  「…ロラン様にそんなに褒め(ほめ)ていただけるとすごく嬉しいです…」 と伯爵ではあるが1年のロランと最上級生である6年の美女であるエミリアが、親密に、楽しげに会話している光景は食堂の注目の的になった。  
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