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「…スティファニー、貴方そんな理由でロラン様を無視していたの、貴方達も…本当に情けない…貴方達はロラン様がどれほど忙しいか全く理解できていないのね…」
「…お姉さま、でも…」
「…だまりなさい、ステファニー…」
「……」
と最初は、かなりギクシャクしたものの直ぐに『しこり』が解消されると、ふいにアレックスがロランに夏季休暇中に見た魔物について相談してきた。
「夏季期間中、父上が治めるアガード領に帰省した際『ホワイトヴィル湖』で金属の皮膚をした1つ目の魔物を複数見たんだけど…ロランはS級冒険者だし何か知っているかなと思って…今年は漁獲量が減って漁師の方も困っているし…魔物の噂が広がって観光客が激減し街全体が大きなダメージを受けているから…」
アレックスの話を聞いたロランは『ホワイトヴィル湖』の対岸が『メッサッリア共和国』と『クリシュナ帝国』の国境に接していることから嫌な予感がし、魔法鞄から紙とペンを取り出すと何やら絵を描き出した。描き終わるとアレックスに
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