オリジナル

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 だから、綺麗に自分を生きている一人ちゃんが羨ましく見えたのだ。  でも、今は違う。  一人ちゃんになりたい、とはもう思わない。  私は、私自身なんだ。  私自身が私という船を動かすんだ。  これからも色んな人生を送るために冒険に出よう。  だけどまず、文芸部に顔を出して、いろんなことを学んでからでも遅くないよね、一人ちゃん?  と尋ねたら怒られそうなので、口には出さないが。
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