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「んじゃ、美奈子。何の用だったんだ?」
颯爽と会話を進める彼女に、テンポを合わせるべく身を乗り出す。
「いや、一人ちゃんはいつも教室で読書してるよね?」
「それが?」
「だから、それが?」
「どうすればそういう風に生きていけるの?」
ぽかーんとしてる一人ちゃん。
暫しの間があり、
「やっぱ私の事バカにしてね?」
私の説明がどうも通じていないようだった。
「違う違う!」
「冗談だよ、何か理由があるのか?」
何だか話がスムーズに進むなぁ。
「うん、前々から思ってたんだけど、ほら。女関係って若干面倒くさいと思わない? いっつも友達に合わせて話したり、家にいる時でも同じグループの友達のツイッターを確認したり。正直、私はそういうのあんまり好きじゃないんだよね。でも、人間関係を疎かにするのも良くないって思っちゃって……。結局、私自身何も行動出来ていないんだ」
イチゴラテを飲みながら話を聞いている彼女は、特に反応が無い。
私はそれを、話を続けろという意味と捉えた。
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