53話 異形異能なる軍団

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 魔道消防車も20台製造が完成し火事が発生した際に威力(いりょく)を発揮しているし、バスの代わりとしている大型馬車は9時から18時の間、30分に1本の間隔で運用を行い始めたから、先ずは良しとしよう…  クリシュナ帝国の反撃の備え(そなえ)としては防護壁は完了したから、先ずは山岳警備隊の監視体制を強化し、2つ目としてはフェネクの使い魔の数を増加しシフトを組みながら使用することで、上空から2常に監視を行える体制を構築し、3つ目としてはエルドーラ山脈の(ふもと)鉄条網(てつじょうもう)を設置すれば問題がないから、ピロメラには邸に戻ってもらおう…  万一の対策として、エルドーラ山脈の麓から西の方角に10kmの地点に広がる平地に、2方を防護壁で天井は鉄筋を入れたコンクリートで防護した小型の砲台(ほうだい)とメッサッリア製の大砲をセットにした(とりで)を30箇所設置すれば対策は終了だな…  あとは、メッサッリア共和国の捕虜となったクリシュナの人達に対して、世帯ごとに生活を立て直す費用として白金貨2枚を支給し少しでも憎悪(ぞうお)を低減させ、リックストン外務大臣にクリシュナ帝国との同盟に至る(いたる)条約を締結いただければ…通常の学園生活に戻れるぞ… とロランは、これまでの情報整理と今後の対策が纏まった(まとまった)あと、御者台で手綱を操作しながら、馬車の中にいるポル爺とワーグに当分大きな(いくさ)はない事と労い(ねぎらい)の言葉をかけ続けた…
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