毬藻と真っ向から鉢合わせ?!(後編)

4/4
前へ
/847ページ
次へ
「……………加賀は歯に衣着せぬ物言いをし過ぎる気が否めないんだが……………。」 「まぁねぇ。ハッキリ言い過ぎ。もうちょっと、こうオブラートに包むとかさぁ。」 「小野寺センパーイ。それはぁ、期待するだけ~無駄ですねぇ☆」 「っつーか生徒会連中も、毬藻が(加賀先輩と一緒にいる)松川に絡む前に止めろよ、と言いたいんすケド。」  とは言え。風紀である神宮や小野寺ならともかく。加賀は生徒会親衛隊内の『湊 優親衛隊』の隊長なので、生徒会メンバーも、加賀が千夏に食って掛かるとは思っていなかったのだろう。  今現在、千夏は生徒会メンバーと一緒にいる。そして、千夏は生徒会メンバー(遥希除く)の『お気に入り』なのだから。  無口わんこ会計である知寿は、千夏をのか、判断しづらくもあるんだが。気に入ってはいるかもだが、他のメンバー(やっぱり、遥希除く)のように、執着しているとも思えない。 「でも、あれじゃ松川君、可哀想でしょ?とばっちり受けるのは目に見えてる。」 「以前から、松川は須王に好き勝手に、連れ回されているようだしな。松川自身がはっきり言わんが、不本意らしいのは薄々わかる。」 「そうわかってるんだったら、お2人のどっちかが助けてあげりゃいいじゃないすか?」  松川の本音を薄々とは言え、わかっているのに動こうとしない2人(特に神宮)に、不満を口にする千乃。 「先程言っただろう、香坂。松川自身がはっきり言わんことには、風紀は動けん。」 「前にも言ったと思うけど、風紀は中立でなきゃいけないからね。松川君本人から、訴えがあったりすれば別だけど………」 「ハッキリ言えないから~連れ回されるよーなことにぃ、なっちゃってるんじゃないかなぁ?って、俺は思うんですケドぉ☆」
/847ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3300人が本棚に入れています
本棚に追加