俺のことが知りたい?

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 天音は一口コーヒーを飲んでから、切り出した。急でこそないものの、大事な話とは一体、どういったものなのか?   -まぁ、親衛隊関連でないことは確かだ-  と言うのも。一昨日の放課後に〝生徒会親衛隊会議〟をしたばかりだったから………。生徒会も親衛隊も、何事もなく日々恙無(つつがな)く過ごせている。  特に気にするべきような報告もなかったし、『制裁』を与える必要のある生徒もいない。そもそも、天音は制裁前に、必ず忠告することから始める。  『忠告』で改善されない場合、『警告』に移行する。それでも変化がなかった時、初めて『制裁』に移る。まぁ、天音は生徒会の交遊関係に寛容で、忠告さえも滅多に許可しないが……。 (※と言うより。天音は生徒会に興味がないからでもあるのだけれど。) -本来、親衛隊とは対象を『に結成さ  れた組織』なのだから-  人気のある生徒に対して〝不埒な企みを持つ者〟………〝害する者から護る為〟に。それが親衛隊が存在する、本来の意義なのだ。  感謝されこそすれ、軽蔑され・罵倒される筋合いなどないと言うのに………。
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