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所謂『チェリーボーイ(死語)』だったりする。確かに、天音は『好きになったら男も女も関係ない』と思ってはいるが、生憎とまだ男を(恋愛感情で)好きになったことはない。
大体、そう思っていても、好きになった相手が『男』だった場合。それなりに葛藤はするのだろう、と思う。
-だって。一般世間は『寛容』ではないから-
現在でこそ、容認されつつあるが『同性愛』と言う壁に対する偏見は、まだ根強く残っている。
『友愛』や『親愛(家族愛)』と『恋愛』の違いは『欲情するかどうか』と言うのが、天音の持論である。つまり、相手が男であっても『欲情』するなら、相手に『恋愛感情』を抱いていると結論付ける。
そう言う意味で、千乃は天音にとって、親友のままなのである。それは千乃にとっても同じことだ。
まぁ、千乃は完全ノーマルであるから、天音とは根本的に違っているのだろうけれども………。天音は恋愛の在り方は、それこそ『人それぞれ』だと思っているだけだ。どうせ恋愛するなら女性の方がいいし、『その先』だってそうだ。
-天音は『ファーストキス』さえも未経験だ
ったから-
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